本7 書物の民

これは本 Advent Calendar 2017 - Adventar 7日目の記事です。

著者はM.ハルバータル氏。

ユダヤ教の教典である聖書、ミシュナ、タルムードがどのように読まれてきたのか。ユダヤ教の社会においてどのような役割を担ってきたのかについての本でした。タイトルで買いましたが、ユダヤ教やその教典についてのバッググラウンドがない状態で読める本ではなかったです。勉強します。

ユダヤ教書物の宗教とされており、律法主義をもとに神の啓示に従ってユダヤ人は生きてきたそうです。一方、イエスは律法主義を批判したらしいですが、当のイエスは姦淫によって生まれた神の子、神の啓示に反したらそりゃ造反したくなりますよね。わかります。

神はモーセに「多数派に従いなさい」と言ったと言われています。これは全てのユダヤ人が教典を読み解釈を行うことで何が正しい解釈なのかを決定していくことであり、キリスト教の教会(聖職者)が決定した解釈が法となるのとは相反する考え方だと思います。

キリスト教のことは何も知りませんが、この本を読んだ限りではユダヤ教素晴らしいとなりました。