本9 教養としての世界史の読み方

これは本 Advent Calendar 2017 - Adventar 9日目の記事です。

今まで世界史を勉強したことがなくマクニールの世界史がピンと来ないなと思っていたこの頃。世界史の入門書として読むことにしました。

この本では時系列順に出来事を語るのではなく、次の7つの視点から世界史を語っていきます。

  1. 文明が大河の畔から発祥した理由。なぜ世界最古の土器が出土した日本では文明が発祥しなかったのか
  2. 歴史の経験は全てローマに詰まっていると言われるローマとの比較で見えてくる世界
  3. 世界史の同時代性。唯一神、貨幣、アルファベットは同時代に生まれた
  4. 民族の移動。民族間の関係を決定づけたのは何か
  5. 宗教が西洋史を左右する
  6. 日本に共和政は早すぎた
  7. すべての歴史は「現代史」である

最近、私が疑問に感じていた「ここ数年の世界情勢、なんか第二次世界大戦前夜ぽいな」という印象に対し、グローバル化の後にはナショナリズムの台頭がやってくるというのはなるほどなと思いました。4,5世紀のゲルマン民族の大移動、第二次世界大戦、そして現代と、ローマで起きたことがその後2度も起きていると。